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2007年06月19日(火) 平成19年6月定例会 最問

◆十一番(黒崎章君) それぞれ御答弁をいただきました。
 まず、農林水産物のブランド化に関しましては、本年度からとくしま「山・里・海」の特産品創出事業として、レンコン早生品種の育成や高品質ワカメの育成などにも取り組むとのことでありました。本県は、もともと高品質な農林水産物の豊かな地であり、さらなる研究開発に取り組まれることは、まさに本県農林水産業を飛躍へと導くものと思います。今後とも、積極的な取り組みを期待いたします。

 次に、観光振興について、体験型観光を進めるとともに、団塊の世代などターゲットも広げていくようであります。また、外国人観光客の誘致においては広域的な取り組みを行うとのことでありました。本年一月には観光立国推進基本法も施行され、その基本法には新たな観光旅行の分野の開拓として、自然体験活動や農林漁業に関する体験活動などを取り上げており、また外国人観光客の来訪の促進としても、受入体制の確保などもうたわれております。
 先日の報道では、国土交通省の調べで、昨年六月から八月までの宿泊者数が全国最少となっておりました。この調査は、小規模な宿泊所は対象となっていないなど、必ずしも正確なものではないと考えますが、このような数値も踏まえつつ、今後効果的な事業を展開されることをお願いしておきます。

 それでは、質問を続けてまいりたいと思います。
 まず、循環型社会の推進について御質問をいたします。
 我が国は、高度経済成長以後、人々の生活が豊かになった反面、大量消費、大量破棄という社会となり、代償としても、ごみも豊富な社会となってしまいました。お店に入れば、陳列棚には使い捨ての商品が並んでおり、品物を買えば過剰と言える包装紙に包まれることがよくあり、またうちに帰れば、流行が去るとともに捨てられる商品が、回収日に合わせて部屋の片隅にまとめられているといったことが当たり前のように現代の我々の社会生活に満ちあふれ、気づかないうちに一人一人がごみの発生量を増加させております。
 このような中、ようやく最近になってこのごみ問題について喫緊の課題として取り上げられるようになり、循環型社会の形成に向けて、廃棄物対策、リサイクル対策に真剣に取り組む傾向になっております。本県においても、現在第二期徳島県廃棄物処理計画などにより廃棄物の発生抑制などに努め、県民、事業者、行政それぞれの役割のもとに、一体となった地域づくりを展開することとしております。
 私は、特に一般廃棄物の発生抑制などについては、県民一人一人が常にもったいないなどの認識を持って、ごみ排出削減のため、積極的な取り組みを行うことが重要であると考えます。

 そこでお伺いします。
 循環型社会の推進に当たり、一般廃棄物対策として、ごみの排出量削減について具体的にどのような取り組みを考えているのでしょうか。御答弁をお願いします。

 次に、消費者の保護対策についてであります。
 昨今、消費者トラブルは、不当な勧誘や金融関連詐欺などが相次いでおり、その内容も多様化、複雑化しており、大きな社会問題となっております。特に、被害額の少ない悪徳商法による契約トラブルなどに当たっては、被害者が泣き寝入りするケースが増加している傾向があり、速やかな救済策が求められております。
 このような中、このたび改正消費者契約法が六月七日から施行されることとなり、消費者団体訴訟制度がスタートいたしました。消費者団体訴訟制度の内容としましては、不特定多数の消費者の利益を擁護するために、内閣総理大臣により認定された適格消費者団体が、不当な勧誘行為に対して差しとめ請求を行使できるようになったというものであります。
 これを受け、今現在、適格消費者団体の認定を得るため、全国の約十団体が国に申請を行う予定のようであります。しかしながら、申請が行われる予定の団体は、主として大都市圏にある団体のようであります。全国的な広がりのある事案であれば、本県の被害者であっても大都市圏の団体による訴訟などが可能であると考えますが、本県内あるいは四国内といった事案の場合、私は果たして適切な訴訟などが期待できるかどうか、不安を抱いております。

 そこでお尋ねします。
 消費者団体訴訟制度のスタートなども踏まえ、本県においては、消費者の保護対策について、今後どのように充実、強化していくのでしょうか。御答弁をお願いいたします。
 次に、青少年の非行防止、とりわけ薬物乱用防止について質問いたします。
 文部科学省の調査によりますと、最近の子供たちにおける覚せい剤などの薬物に対する警戒心は薄い状況であるとの結果が出されております。この調査によりますと、覚せい剤などの薬物について、使ったり持っていたりすることは悪いことだということに対して、小学校六年生男子では八〇・五%であり、さらに高校三年生男子においては五五・六%と薬物乱用の危険意識の低下が問われる結果となっております。また、近年全国的な社会現象でありますが、覚せい剤事犯により検挙される中学生や高校生も少なくなく、大麻や錠剤型麻薬といった薬物も少なからず流通しているといったことが報道などにより聞かされることもあります。
 このような実態は、主に東京などの大都会で多く見受けられることであり、本県の中学生や高校生においてはそのようなことは聞きませんが、現実は表面化してないだけで、うちの子に限ってと同様で、うちの県に限ってそんなことはないということかもしれません。知らないうちに覚せい剤などが流通し、その上子供たちまで拡大するということも考えられます。
 このような中、本県においては、新しい行動計画案でも、数値目標として県内中高生の薬物事犯検挙者数が二〇一〇年でもゼロ人を目指すことになっており、大変心強い内容であります。私は、この数値目標を達成させるためには、家庭での常識的な教育はもちろんのことではありますが、やはり学校でも薬物乱用防止教育を充実強化させ、子供たちの危険意識を高めるとともに、関係機関との連携を強化し、悪の社会から子供たちを守っていくことが必要と考えます。

 そこで、教育長にお尋ねします。
 県内の中高生における覚せい剤などの薬物乱用を防ぐため、薬物乱用防止教育に積極的に取り組むとともに、各学校において関係機関との連携強化を図るべきと考えますが、御所見をお願いします。

 次に、鳥居記念博物館について、何点か質問をいたします。
 県立鳥居博物館におきましては、施設の老朽化が著しいこと、構造上、バリアフリー化を伴う改修が困難なこと、文化の森にある県立博物館の研究機能の活用が可能となるなどを理由に、徳島市内の文化の森に移転する方向で検討されていると伺っております。
 しかしながら、現在鳴門市の妙見山にある鳥居記念博物館は、地元鳴門市民などからも支援され、建設されたものであり、開館した一九六五年以降四十年余り、私も含め鳴門に住む人々にとっては我が町のシンボル的存在であります。昭和三十八年八月一日付鳥居記念館鳴門博物館建設趣意書にも、博士の自伝からの引用として、徳島市の船場町に移る前は、鳴門海峡沿岸にある撫養に住んでいたとあり、思い出多い地であると。また、その建設に当たり、市民はもちろん鳴門出身者に理解と支援を呼びかけ、浄財をお願いするとありました。事実、鳴門市は鳥居夫妻を名誉市民として顕彰し、建設費についても、工費三千五百万円のうち二千三百万円に上る浄財が集まり、それに充てたと聞いております。私も、実は小遣いで寄附をした思い出がかすかに残っております。以来、鳥居龍蔵という人物に大変興味を持ったことを、今も妙見山を見ると懐かしく思い出しております。
 鳴門市民は、同じように感じている人も多いのです。このような中、今の鳥居記念博物館が文化の森へ移転するという計画は、鳴門市内では納得できない方々も多く、現在の場所での存続を求める意見も数多く伺っております。
 議会開会日の六月十三日には、地元自治振興会会長濱田顯次氏ほか三千六百八十二名による請願書も北島勝也議会議長に提出をいたしました。もちろん、地元三県議が紹介議員であります。昨年の二月定例会では、大西議員も、現在の施設については分館的機能あるいはPRの拠点として一部残すべきと質問され、その答えとして佐藤教育長は、長年、鳥居博士を顕彰してきた経緯を勘案して、何らかの方策を地元鳴門市と協議しながら検討してまいりたいと述べられております。いずれにしても、五万点に及ぶと言われている歴史的価値の高い資料と鳥居博士の功績の顕彰が急がれるところであります。

 そこでまず、知事に御質問いたします。
 知事は文化立県を標榜なさっていますが、鳥居龍蔵博士の活動と所蔵資料の重要性をどのように評価されているのでしょうか。御答弁をお願いします。
 また、教育長に、このたびの移転計画等についてお尋ねします。
 施設の老朽化などにより移転すべきとの方針で決定されたとのことでありますが、その経緯について、具体的に御説明をいただければと思います。佐藤教育長の明確な御答弁をお願いします。
 検討会は、あと三回ほど開催され、十一月末までに提言の取りまとめを行うと考えているようですが、私は、移転に当たっては広く県民の意見を集めるべきであると考えております。さきにも述べましたとおり、鳴門市民の間でも鳴門に残してほしいとの声が高まっております。さらに、六月十一日の鳴門市議会においても、一般質問の中で、鳥居記念博物館の移転に関しての質問が出たようで、吉田市長も質問に対して、今後検討委員会の動きを注意して見守るとともに、鳥居記念博物館自身のあり方も含め、最善の対応が図られるよう県に働きかけてまいりたいと答弁されております。

 そこでお伺いします。
 鳥居記念博物館の移転について、広く県民の意見を集めるべきであり、また今後も鳴門市当局並びに鳴門市議会の考えも確認する必要があると考えますが、御所見をお願いいたします。

 御答弁をいただきまして、まとめに入ります。
   (飯泉知事登壇)