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2007年06月19日(火) 平成19年6月定例会 質問

◆十一番(黒崎章君) 新風・民主クラブの黒崎章でございます。さきの県議会議員改選で鳴門選挙区から選出されました。
 就任間もない私がこの場で質問をさせていただくことになり、大変緊張しております。よろしくお願いをいたします。
 昨日から本会議が始まりまして、竹内前議長を皮切りに我が会派の黒川議員など、先輩方の御意見を聞かせていただきながら、視野の大きさ、知見の深さに感服しており、私も先輩方にお教えをいただきながら、県勢発展に尽力をいたしたいと思っている次第でございます。
 また、飯泉知事におかれましては、平成十五年に初当選された直後、県内大手の建築業者が連鎖倒産いたしました。また、平成十六年度には地方交付税の大幅削減が行われるなど、非常に厳しい状況のもとで、着実かつ的確に対策を講じられており、その手腕に深く感銘しております。知事が目指しておられる「生まれてよかった、住んでよかった」と感じられるあすの徳島の実現は、私も同じ思いでございます。協調すべき点は協調し、異なる意見については深く議論しながら、明るい社会づくりを進めていきたいと思っております。

 さて、本日の私の質問でありますが、郷土愛を基本テーマとして進めさせていただきます。我が地元鳴門市、そして徳島県の活性化を願いつつ、第一次産業や観光の振興、生活環境などについてお伺いをいたしますので、温かい御答弁をお願いいたしたいと考えております。

 それでは、質問に入ります。
 最初に、ブランド産地の強化、育成について何点か御質問いたします。
 私の生まれ育った鳴門市には、県で進めております新鮮とくしまブランド戦略のエース級のブランドの品々がございます。
 昨日、森田議員の代表質問におきまして、農林水産物のブランド化については強力に進めていくとの知事の御答弁がありました。つまりは、ブランド産地の育成と、一方で大都市圏での徳島ブランドの販売促進を積極的に進めていくとのことでありました。しかし、県外での販売拡大も重要ではありますが、私は足下を見詰め直すことも重要であると考えております。その意味で、ブランド産地の育成、強化の視点で幾つかお伺いしたいと考えております。
 先般、鳴門市内のレンコンの生産者の方々とお話をする機会がございました。御承知のとおり、吉野川の下流で生産されるレンコンは、肥沃な土壌に恵まれ、西日本一の大産地となっており、鳴門のレンコンのでき、ふできが日本のレンコンの価格を左右するとも言われております。しかし、この産地の若い生産者でさえ、将来に対しては次のような不安を抱えているとのことであります。一つ目は、夏場に台風などの気象災害を受けやすい、台風の襲来によって毎年のように作柄が不安定になることです。二つ目は、平成になって少しずつ輸入がふえ、やがて中国からの輸入が定着をして、市場はすっかりすみ分けされてしまったことです。このため、経営は大きく影響を受けています。
 こうした不安を払拭するにも、安定的な経営を確立するためにも、高品質化を進め、ブランド化を図る必要があろうかと考えます。また、レンコン農家の周辺には、なると金時もナシの産地もあります。水産業に目を向けますと、鳴門わかめ、そして地域ブランドとして商標登録を目指しております鳴門ダイなどがあります。しかし、いずれもが産地間競争の真っただ中にあります。ブランドづくりには、消費者とともに育てていくといった面もありますが、私は、栽培し、販売する生産者の方々のブランドにかける意識の共有が重要である、ある面、ブランドは人づくりという側面を持っていると思っています。人づくり、つまり後継者の育成のための条件整備こそ、農業行政の大きな役割であるはずです。産地の育成強化を「オンリーワン徳島行動計画(第二幕)」の期間中の四年間に着実に進めることだと思います。

 そこで、知事にお尋ねをいたします。
 これから進めようとしている新鮮とくしまブランド戦略において、これまでの成果を踏まえ、ブランド産地の育成強化をどのように進めていくお考えなのか、お伺いをいたします。

 次に、地域団体商標と研究開発について質問いたします。
 ブランドの名前には産地のメッセージを伝える力があります。商標法が改正されて、昨年の四月からは農協や漁協などの地域の団体による地域名と商品名から成る地域団体商標の登録が可能となりました。特許庁には、全国各地のブランド化や個性化を図ろうとする農林水産団体から、多くの申請が寄せられたとのことであります。本県からも、渭東ねぎやなると金時が申請され、なると金時は四月十日に商標登録されたとのことであります。本県のブランド産品・なると金時については、商標登録による浸透力の向上を大いに期待するところでありますが、他の品目を含め、ブランド品として末長く安定的な需要を維持するためには、安定的生産とともに、付加価値や特徴に磨きをかけていくことが重要です。

 そこで、農林水産部長にお伺いします。
 ブランド化のための地域団体商標について、取り組みの状況とその活用についてお伺いいたします。
 また、本県で生産されている農林水産物の多くは、他県でも生産が可能で、鮮烈な産地間競争を勝ち抜くためには、個性化、高品質化がより一層要求されるわけであります。そのため、少しでも特徴のあるブランド産品として、地域団体商標が有効でしょうし、同時にこれを維持、発展させていく生産技術が求められているわけであります。県では、農林水産総合技術支援センター内の各研究所において、こうした産地の生産者の切実な要請を受け、新品種や新品目の開発に積極的に取り組んでおられます。ほかにまねのできないような新しい品種など、まさに全国に徳島だけというオンリーワンの産地となる可能性があります。また、生産者もそれが誇りになり、元気のもとにつながると思います。
 お伺いします。
 ブランド化に向け、試験研究機関では、今後どのような研究開発を進めていくのでしょうか、御答弁をお願いいたします。

 次に、観光振興についてお伺いします。
 本県には、他県にはない美しい自然や阿波踊り、人形浄瑠璃、四国八十八箇所などの伝統や文化、さらには徳島ならではの魅力あふれる県産品など、観光資源がたくさんあります。幸い、平成十八年度は県内主要観光施設の入り込み客数が前年度に比べて増加しているという情報も聞いているものの、ここ数年は減少傾向にあるとのことであります。従来型の鳴門の渦潮と阿波踊り、そして祖谷のかずら橋を中心とした観光のみでは、観光客を増加させることは並大抵のことではないと考えているところであります。
 私の地元鳴門市では、ここ最近大塚国際美術館を訪れる観光客が大きく増加して、その効果が周辺の施設にも波及しているという喜ばしい状況となっております。このことは、大塚国際美術館の持つすばらしさが最も大きな要因ではありますが、それに加え、「ダビンチ・コード」ツアーやシスティーナ礼拝堂天井画完全復元という付加価値による効果、「バルトの楽園」板東ロケ村などとの相乗効果のあらわれではないでしょうか。
 将来的な観光戦略を検討する上では、最近の観光客のニーズが、従来の名所見物型から旅行先での人との触れ合いや地域の歴史文化や自然に触れたいという欲求へ変化していること、さらには既存の資源にいかにプラス・アルファの付加価値をつけるかということが重要になると考えております。
 私は、今後本県において、観光資源として大きく育つ素材とは何かと考えた場合、やはり本県の農林水産業を活用した観光の提案や地域での生活体験、住民との交流を商品化した体験型観光の推進が大きな売りになるのではないかと考えます。

 そこでお尋ねします。
 観光立県とくしまの実現に向け、観光による地域活性化を図るためには、こうした新たな時代の流れを見きわめ、観光客のニーズを先取りして新しい観光施策を推進することが重要だと考えますが、いかがでしょうか。御所見をお願いします。
 また、私は、これからの観光施設には、地方においても外国人観光客の誘致促進を図るべきであると考えております。特に、本県においては、さきにも触れましたが、大塚国際美術館などは国内だけでなく外国の方々も興味を示されるでしょうし、四国八十八箇所霊場なども我が国が代表する伝統文化として貴重な観光資源であると思います。また、現在、徳島のクールビズとして売り出している藍染めも、体験型観光として外国の方々にも喜んでいただけるのではないでしょうか。

 そこで、もう一つ質問いたします。
 県として、外国人観光客の誘致を促進するため、どのように受け入れ態勢を強化し、今後どのように誘致活動を展開していくのでしょうか。御答弁をいただきまして、質問を続けてまいります。
   (飯泉知事登壇)